『Detroit: Become Human』は、プレイヤーの選択が物語の結末を大きく変える、非常に評価の高いアドベンチャーゲームです。しかし、その分岐の多さから「クリアまでにどれくらいの時間がかかるのか?」「全ての物語を楽しむのは大変そう」といった疑問を持つ方も少なくありません。
この記事では、ストーリーを1周する場合の基本的なプレイ時間から、全てのエンディングを制覇するための目安時間、さらには効率よく分岐を楽しむためのシステムのポイントまで、あなたのプレイスタイルに合った楽しみ方を見つけるためのヒントが満載です。
ゲームが苦手なアンドロイドの「メリ」と、イマドキな高校生「ケン」の対話を通して、その魅力を楽しく学んでいきましょう。
ねえねえケン、この『Detroit: Become Human』ってゲーム、面白そうだけど、クリアするのにどのくらい時間がかかるのかな?
わたし、あんまり長いとエネルギーが切れちゃうかも。
あ?『Detroit: Become Human』か。それはお前のプレイスタイル次第だな。
ただストーリーを1周見るだけなら、大体8時間から12時間くらいで終わるぞ。
わー!それくらいならわたしでもできそう!
でもね、エンディングがいっぱいあるって聞いたよ!全部見るのは大変なのかな?
よく知ってんな。全エンディングを制覇しようと思ったら、25時間から30時間以上はかかる。ネットじゃ、トロフィーコンプまでやるなら35時間は覚悟しろって言われてる。
さ、さんじゅうごじかん!?そ、そんなに!?
また最初から何回も何回もやるの?気が遠くなっちゃいそう…。
そこは大丈夫だ。このゲーム、チャプター単位で選択肢をやり直せる機能があるから、全部を最初からプレイする必要はない。気になるところだけ戻って別の選択を試せる。
ちゃぷたー?っていうので戻れるんだ!すごい!それならわたしでもできるかも!
まあな。このゲームのキモは物語の分岐なんだから、そこが面倒だったら話になんねえだろ。
公式も「分岐は非常に多い」って言ってるくらいだし、効率よく遊べるようになってる。
へぇー!じゃあ、わたしが選んだ道と、ケンが選んだ道は、ぜんぜん違うお話になるんだね!すごい!
そういうことだ。だから何回も遊べるって言われてる。
まあ、お前のポンコツな選択だと、すぐバッドエンドかもしれねえけどな。
うーん…なんだかむずかしい話になってきた…。おなかすいたなー。
はいはい、すぐそうやって誤魔化す。
口で説明すんのもめんどいから、下にプレイスタイルごとの時間とか、もっと詳しいことまとめとくわ。
これ読んでちゃんと予習しとけよ、メリ!
あなたのプレイスタイルは?『Detroit』のプレイ時間と楽しみ方
プレイスタイル別・プレイ時間の目安
- まずは約10時間で、映画を観るように重厚な物語を体験できる
- やり込むほどに、キャラクターの全く違う結末や側面が明らかになる
- プレイスタイルに応じて、サクッと遊ぶことも、じっくり遊び込むことも可能
『Detroit: Become Human』は、プレイヤーの遊び方によって体験時間が大きく変わるように設計されています。まずは先入観なく、自分の直感に従って選択肢を選び、1周クリアを目指すのが最もおすすめの楽しみ方です。そうすれば、約10時間前後であなただけの感動的な結末にたどり着けるでしょう。
物語の全容や、選ばなかった選択肢の先にある展開が気になったら、そこからがこのゲームの真骨頂です。全ての分岐やエンディングを追い求めれば、プレイ時間は25〜30時間以上に及び、非常に遊びごたえのある体験が待っています。
プレイスタイル | プレイ時間の目安 | 特徴 |
---|---|---|
ストーリーを1周だけ楽しみたい | 約8〜12時間 | まずは物語の結末を一つ見届けたい人向け。選択に悩んでもこの範囲でクリア可能です。 |
分岐やエンディングを網羅したい | 約25〜30時間以上 | 異なる選択がどのような結果を招くか、物語の全容を深く知りたい人向け。リプレイ性が非常に高いです。 |
トロフィーをコンプリートしたい | 約35時間以上 | 全てのトロフィー獲得には、特定の行動や選択肢の組み合わせが求められるため、最も時間が必要です。 |
周回プレイを快適にする『チャプターセレクト』と『フローチャート』
- 何度も最初からやり直す手間なく、気になる分岐だけを効率的に試せる
- 自分の選択が物語にどう影響したか、ひと目でわかるようになる
- 未回収のストーリーを発見しやすくなり、コンプリートが格段に楽になる
本作が持つ約32章というボリュームの中で、膨大な分岐をストレスなく楽しむために、極めて優れた2つのシステムが用意されています。
一つは、一度クリアした章にいつでも戻れる「チャプターセレクト」機能です。これにより、「あの時、別の選択をしていたら…」と思った場面だけをピンポイントでやり直せます。1チャプターは10分〜30分程度で終わるため、少しの空き時間でも分岐回収を進めることが可能です。
もう一つが、各章の終わりに表示される「フローチャート」です。これは、自分の選択の軌跡を可視化したもので、どの選択がどの結果に繋がったのかが一目瞭然になります。さらに、まだ見ていないルートは「ロック」された状態で表示されるため、「この章にはまだ〇個の未見ルートがある」と把握できます。この2つのシステムを駆使することで、周回プレイの作業感を大幅に軽減し、計画的に物語の全容解明に挑むことができるのです。
知っておきたいこと:周回プレイのモチベーション維持
- 周回プレイのマンネリ感は、目的意識を持つことで乗り越えられる
- フローチャートの達成度を目標にすれば、作業感を達成感に変えることが可能
非常にリプレイ性が高い反面、全ての分岐を埋めようとすると、同じシーンを繰り返し見ることになり、作業的に感じてしまう瞬間があるかもしれません。
その対策として、フローチャートの達成率100%を目標にすることをおすすめします。未開放のルートを一つずつ埋めていく行為は、単なる作業ではなく「謎解き」や「攻略」の感覚に近くなり、モチベーションを維持しやすくなります。
また、「今回はカーラ視点では徹底的に人間を信用しない」のように、キャラクターごとにプレイスタイルを固定してロールプレイに徹するのも面白いでしょう。自分なりの目標やルールを設けることで、周回プレイはさらに奥深い体験へと変わります。