人間とアンドロイドの未来を描き、プレイヤーに深い問いを投げかけた『Detroit: Become Human』。クリア後に、あの世界観やキャラクターたちにもう会えないという、一種の“ロス”を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたのために、『Detroit: Become Human』のように「自我に目覚めたアンドロイド」や「人間とAIの葛藤」を描いた、選りすぐりのゲーム・映画・ドラマを紹介します。『NieR:Automata』のような有名作品から、知る人ぞ知るマニアックな名作まで、あなたの心に空いた穴を埋める次の一本が見つかるヒントが満載です。
ゲームが苦手なキャラクターのメリと、イマドキなキャラクターのケン、2人の対話を通して、あなたにぴったりの作品を探していきましょう。
ねえケンくん、デトロイト、クリアしちゃった…。なんだか、心が空っぽになっちゃったみたいで、さみしいよ。
コナーくんやカーラちゃんみたいに、心を持ったアンドロイドが出てくるお話、他にないかなあ?
ああ、いわゆる「デトロイトロス」ってやつか。お前みたいなヤツは多いだろ。そういうテーマが好きなら、まずゲームだと『NieR:Automata』はテッパンだな。あれも自我に目覚めたアンドロイドが戦う話だ。
にーあ?聞いたことあるかも!アクションはちょっと苦手だけど、お話が面白いのかな?
ストーリーはガチで評価されてる。あとは、同じ開発会社が作った『BEYOND: Two Souls』も選択肢で話が変わるから似てるな。
へぇー!映画とかドラマでも、そういうのある?お布団の中で見たいなー。
あるぞ。ドラマなら『Westworld(ウエストワールド)』。人間が作ったテーマパークで、アンドロイドたちが反乱を起こす話だ。人間に虐げられるアンドロイドって構図はデトロイトとそっくりだな。
はんらん!なんだかドキドキするね!もっと知りたいな!
欲張りだな。映画なら『エクス・マキナ』とか。これは、AIが人間を騙そうとする心理スリラーで、かなり頭使うぞ。もっと哲学的なのがいいなら、『The Talos Principle』ってパズルゲームもある。
わー!いっぱいあるんだね!どれから見たらいいか、メリ、わかんなくなっちゃった!CPUがフル回転だよー!
落ち着け、ポンコツ。お前の好みで選べるように、下におすすめ作品のリストと、それぞれの特徴をまとめといてやった。これを読んで、次に沼るやつを自分で見つけな。
あなたの「好き」はどれ?Detroit好きに捧ぐ名作リスト
『Detroit: Become Human』が心に響いたあなたへ。ここでは、数あるアンドロイド・AI関連作品の中から、特にテーマ性や物語体験が近いものを厳選して紹介します。「感情のドラマ」「哲学的な問い」「選択の重み」など、あなたが『Detroit』のどこに惹かれたかに合わせて、次のお気に入りを見つけてみてください。
アンドロイドの感情ドラマに浸りたいあなたへ
- 『NieR:Automata』(ゲーム)
- 共通点: 自我に目覚めたアンドロイドを主人公に、彼らの存在意義や感情を深く描く。美しい音楽と、切ない物語が胸を打ちます。前作ニーアレプリカントのその後の話ですが直接的な物語の繋がりは無いためオートマタからプレイしても問題ありません。
- 相違点: アクションRPGであり、ハイスピードな戦闘がメイン。物語もループ構造や謎解き要素が強い。
- 『Westworld(ウエストワールド)』(海外ドラマ)
- 共通点: 人間に支配されるアンドロイドたちの「反乱」を描く。人間への憎しみやアンドロイド同士の絆など、群像劇としての側面が『Detroit』のマーカス編を彷彿とさせます。
- 相違点: 長期構成のドラマシリーズであり、物語や人間関係がより複雑で、高度な倫理劇が展開されます。
「人間とは何か」を深く考える、哲学的なあなたへ
- 『ブレードランナー2049』(映画)
- 共通点: 人間社会に溶け込む人造人間(レプリカント)が、自らのアイデンティティや「魂」のありかを模索する、SFノワールの金字塔。雨に濡れる近未来都市の雰囲気も共通しています。
- 相違点: 物語は一本道で、よりハードボイルドで思索的なトーンです。
- 『エクス・マキナ』(映画)
- 共通点: 「自我に目覚めたAIは、人間を欺くか?」というテーマを、閉鎖空間でのスリリングな会話劇で描きます。AIの思考の深さに恐怖すら感じるかもしれません。
- 相違点: アクションや大規模な物語ではなく、静的な心理戦が中心です。
- 『The Talos Principle』(ゲーム)
- 共通点: プレイヤー自身がAIとなり、パズルを解きながら「自分は何者か」を問われます。哲学的深度は『Detroit』以上とも言われる考察好きにおすすめの一本。
- 相違点: 一人称視点のパズルゲームであり、物語の分岐はありません。
選択の重みと、先の読めない物語を体験したいあなたへ
- 『BEYOND: Two Souls』(ゲーム)
- 共通点: 『Detroit』と同じ開発会社が手掛けた作品。プレイヤーの選択が主人公の人生を大きく左右する、分岐型のストーリーテリングが楽しめます。
- 相違点: アンドロイドではなく、超常能力を持つ少女が主人公。SFスリラー色が強いです。
- 『SOMA』(ゲーム)
- 共通点: 意識のデータ化や、肉体と精神の境界といったテーマを扱います。「自分は本当に自分なのか?」という存在の不確かさが、プレイヤーに重い問いを投げかけます。
- 相違点: FPS視点のSFホラーであり、恐怖演出が強めです。
まとめ:あなたの好みに合わせた選び方
どの作品に触れるか迷ったら、以下の表を参考にしてみてください。
プレイヤーの嗜好 | おすすめタイトル |
---|---|
哲学や自我に深く入り込みたい | 『The Talos Principle』、『エクス・マキナ』 |
アンドロイドの感情ドラマに浸りたい | 『NieR:Automata』、『Westworld』 |
分岐・心理的選択のプレイが好き | 『BEYOND: Two Souls』、『Virtue’s Last Reward』 |
倫理・恐怖・心理に迫りたい | 『Observer』、『SOMA』 |