アクションRPGのフィールドに配置された、瓶、樽、木箱といったオブジェクト。見かけたらつい壊したくなるのがゲーマーの性ですが、『鬼ノ哭ク邦』では、これらを破壊してもアイテムが一切ドロップせず、多くのプレイヤーが「何のためにあるの?」と疑問に感じています。この記事では、なぜ瓶や樽を壊してもアイテムが出ないのかという根本的な仕様から、実は隠されている「戦術的な遮蔽物」としての使い方、さらには現シ世と幽リ世での扱いの違いまで、詳しく解説します。
ケン、聞いて聞いて!フィールドにある瓶とか樽とか、見つけるたびにぜーんぶ壊して回ったんだ!
でもでも、なーんにも出てこなかったよ!私の努力はなんだったのー!?
はぁ…。お前みたいなヤツがいるから説明しとくが、その行動は完全に無意味だ。
むいみ!? そんなことないもん!いつかすごいお宝が出てくるかもしれないじゃん!
出ねえよ。このゲームの仕様上、瓶や樽からはアイテム、経験値、鬼魂、何一つドロップしない。アイテム目的で壊す価値はゼロだ。
ええーっ!そうなの!? じゃあ、なんで壊せるようになってるの? いじわる!
いじわるじゃなくて、あれは報酬目的のオブジェクトじゃねえからだ。
あれはただの「戦術ギミック」、分かりやすく言えば“壁”だ。
かべ…?
そう。現シ世にいる時だけ、敵の弾を防ぐ遮蔽物として使える。逆に邪魔なら壊して視界を確保する。それだけの存在だ。
幽リ世に行ったらすり抜けられるし、壊せもしない。
へぇー、壁だったんだね!知らなかった!
まあ、肝心のボス戦とか、戦略を立てたい場面に限って都合よく配置されてねえことが多いから、結局あんまり意味ねえって言われてるけどな。
そっかー…。でもやっぱり、壊したらキラキラ〜って何か出てほしいなあ。
お前は報酬のことしか頭にねえんだな。まあ、そういうもんだって割り切れ。
下に、そのただの壁の仕様について詳しくまとめといた。もう無駄なタル壊しに時間を割くんじゃねえぞ!
報酬ゼロは仕様!瓶や樽の本当の使い道とは?
対話パートで触れた通り、『鬼ノ哭ク邦』のフィールドに点在する瓶や樽といったオブジェクトは、他のゲームのようにアイテムを得るためのものではありません。ここでは、その本当の役割と、知っていると少しだけ戦闘が有利になるかもしれない活用法を解説します。
結論:アイテムや経験値は一切手に入らない
- オブジェクトを壊しても、アイテムや経験値は何も得られないと知ることで、無駄な時間を節約できる
まず最も重要な点として、これらの破壊可能オブジェクトからは、アイテム、経験値、鬼魂、影石といった、いかなる報酬も一切ドロップしません。これは発売当初からの仕様であり、現在まで変更は加えられていません。
したがって、「何か出るかもしれない」と期待してフィールド中の樽を壊して回る時間は、残念ながら他の探索や戦闘に費やした方が効率的です。
現シ世と幽リ世で変わる「壁」としての役割
- 「現シ世」では、敵の飛び道具を防ぐ便利な盾として活用できる
- 「幽リ世」では、壁が消えて攻撃が貫通するため、広範囲のスキルを当てやすくなる
では、これらのオブジェクトは何のために存在するのか?その答えは、「戦術的な遮蔽物(カバー)」です。そしてその役割は、本作の根幹システムである「現シ世」と「幽リ世」で大きく変化します。
項目 | 現シ世での仕様 | 幽リ世での仕様 |
---|---|---|
破壊判定 | 可能(攻撃で壊せる) | 不可能 |
当たり判定 | あり(敵の弾などを防ぐ壁になる) | なし(自分も敵の攻撃もすり抜ける) |
このように、オブジェクトは「現シ世」にいる時だけ物理的な壁として機能します。敵の遠距離攻撃を防ぐ盾として使ったり、逆に邪魔であれば破壊して進路を確保したりといった使い分けが可能です。一方、「幽リ世」では当たり判定ごと消滅するため、オブジェクトを気にせず立ち回ることができます。
【上級者向け】戦闘での具体的な活用例
- 敵の遠距離攻撃が激しい場面では、オブジェクトをあえて壊さず安全に接近できる
- 邪魔なオブジェクトを先に破壊しておくことで、自分のスキルを最大限に活かせる
この仕様を理解すると、以下のような戦術的な立ち回りが可能になります。
- 守りの活用:あえてオブジェクトを壊さない
遠距離攻撃を多用してくる敵が多いエリアでは、現シ世のままオブジェクトを盾にして被弾リスクを抑えながら接近する、といった戦い方が有効です。 - 攻めの活用:先にオブジェクトを破壊する
自分の使いたい広範囲スキルがオブジェクトに遮られてしまう場合、戦闘前にあらかじめ破壊して射線を確保しておくことで、スキルの効果を最大限に引き出せます。
とはいえ、多くのプレイヤーが指摘するように、この戦術が有効に働く場面は限定的です。あくまで「こういう使い方もできる」という豆知識程度に捉え、攻略効率を最優先するならば、オブジェクトは気にせず敵の討伐や宝箱の探索に集中するのが良いでしょう。